いのさんのブログ: ☆独り言☆　独り言の多い今日こ ..

皆さん、こんばんは。

またもや重い話で恐縮です・・・。

ここ連日報道されている、福知山線脱線事故に関する今回の
国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の加害者たるＪＲ西日本に
調査途中の調査報告書案を漏洩した問題で、一方的に事故調
（以下、略します）の組織が叩かれてるような風潮がありますが、
(一部報道では”事故調に裏切られた”との見出しが出ていますね。)
馴れ合いだった部分はあるにせよ、ＪＲ西日本幹部から
”ＡＴＳ関係の表現を柔らかくないしは削除して頂きたい”との
依頼を受けても、事故調としては、はっきり報告書にＪＲ西日本は
新型ＡＴＳ（速度照査型）の設置をしてれば事故は防げたし、
会社に於ける安全より利益を優先した企業体質に対し、
過去に例の無いような強い文体で（とても先輩後輩の間柄で
言うような感じではないと思います）ＪＲ西日本を指弾したはずです。

これは事故調として、ちゃんとした責任を果たしたように思えるのですが、
その点は如何な物でしょうか？

特に今回の事案のような複雑かつ専門的な事故は、多少の問題は
指摘されても、ＯＢ等、現場・構造などを深く理解している方たちは
絶対に必要な気がします。
現場を知っているからこそ、当初のＪＲ西日本のあいまいかつ矛盾に満ちた
自己保身の為の説明を見抜き、解明したと自分は理解しているので
確かに馴れ合いがこういう形で出てきたのは非常に良くない事だとは
思いますが、報告書は事故調の中立性を保った内容だったと思いますし、
殆どの委員の方々は結果として職務を全うされたと思います。

こういう言い回しは遺族の方々や被害者の方には不快な言い方に
取れるかもしれませんが、事故調を責めるよりも、ＪＲ西日本の
関係幹部はもっと叩かれるべきだと思います。
先の報道の見出しも”事故調に〜”ではなく、”ＪＲ西日本に〜”と
するべきではないでしょうか？

一鉄道ファンとして、あまり踏み入れたくない内容ですが、
鉄道会社というより、人として、ＪＲ西日本の関係幹部の今回の行動には
安全・命を預かる会社の人間として、とても許しがたいものを感じます。

また、様々な報道に関して、視聴者・読者の興味を煽りまくる
マスコミに対して、評価をしなければならない点は、先の報告書の
内容のように正確に中立の立場で、伝えなければいけない気がします。

自分が言うべき立場ではない事は重々承知しながらも、ＪＲ西日本には
安全対策は最優先事項として取り組んでいただきたいですし、
せっかく現場で頑張ってられる社員の方々の名誉の為にも
雇用主として責任を全うして頂きたいものです。

そして、今回の事故で亡くなられた方々の冥福をお祈りすると共に、
残された遺族の方々や怪我や病気をされた方々の一刻も早い
立ち直り、また社会復帰や、信楽高原鉄道事故等も含めた、
すべての被害者の方々の思いをＪＲ西日本が具現化して頂ける様、
痛切に願うばかりです。

では。

by いのさん ¦ 19:50, Friday, Oct 02, 2009 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0) ¦ コメントを書く ¦ 携帯

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