2015年 7月6日
皆さん、こんにちは。
またタイヤ管理が原因と思われる悲しい事故が起きました。
事故原因がこの業界にいて、痛いほど分かるだけに、
微力ながら、この場で注意喚起をさせて頂きたいと思います。
今回の事故は、走行中のキャンピングカーの右後輪がバーストし、
バランスを崩し左にハンドルを切り、路側帯のガードロープに接触、反動で
横転し反対車線に出たところに対向車が衝突と言う事のようです。
一般的にキャンピングカーは年間走行距離が短く、タイヤへの負荷が
ベース車よりも掛かるため、結果として古いタイヤに負荷をかけている事が
大変多いようです。
よくあるパターンとしては、タイヤが古くなって発生したトレッドのクラックから
水が入り込み、スチールベルトを腐らせ、ベルトが少しずつ切れ、トレッドが
ケースから剥離するセパレーションを起こしてバーストと言う流れが多いようです。
定期的な空気圧チェック、ひび割れなどの外観検査を行うとともに、
見た目に未だいけそうでも、購入から5年程度で定期的に交換することを
お勧めします。
事前に発見できない場合は、セパレーションを起こした段階で、車体振動が
発生するので、おかしいな?と思ったら直ぐに車を止め点検、または高速道路上など
車を止めれない場合は、スピードを落とし、ハンドルをしっかり握って、最寄の
サービスエリアに入れて点検、場合によってはスペアタイヤと交換しましょう。
あと、タイヤの加重に対する能力を正確に確認することも大切です。
車検証に記載の軸重と、装着タイヤのロードインデックス値
(例1:265/65R17 112Hであれば、最後の112がロードインデックス値
例2:195/80R15 101/103Lのうち、101/103Lがロードインデックス値で
この表記の場合は先の数値がダブルタイヤで使用の時の値、後の数字が
シングルで使う時の値です)を
確認してうえでタイヤのカタログに記載されている
”JATMAのタイヤ空気圧〜負荷能力対応表” を参考に
適正な空気圧を確認しましょう。
車検証の軸重を2で割った値がタイヤ1本に掛かる荷重で、これを
上記の負荷能力対応表で、装着タイヤサイズのロードインデックス値と
タイヤ1本の荷重より1ランク余裕を持たせたところの空気圧の値を読みます。
分かりにくいようでしたら、タイヤ専門店にてご確認ください!
亡くなられたお孫さんのご冥福を祈るとともに、折角の家族で楽しむための
キャンピングカーで、このような事故が二度と起きないよう、みなさん、
日々の点検を忘れずに行いましょう!
勿論、キャンピングカーだけではなく、どんな車にも言えることですので、
皆さん、日々の点検は忘れずに!
では。
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